令和3年度2学期始業式 挨拶

 令和3年度2学期始業式 挨拶

 

 吉井高校の生徒の皆さん、おはようございます。

 長い夏休みが終了し、本日から2学期が始まります。今のところ、大きな事故等の報告もお聞きしておらず、皆さんとこうして2学期を迎えられることを嬉しく思います。

 本日から新型コロナウイルス感染症の拡大防止に備え、分散登校となります。生徒の皆さん、十分衛生管理に努めるとともに、決められた学習計画に則って取り組んでください。

 夏休み中、部活動、補習等に意欲的に取り組む、皆さんの姿を目にしました。再びコロナが蔓延し、部活動においては、県外遠征や合宿等が自粛、さらに20日以降は活動中止となり、制限された活動の中で自己鍛錬に努めてくれたことと思います。また、多くの生徒が課外補習に参加してくれました。1学期の学習の補充のため、発展的な内容を学ぶため等々、様々ですが有意義な学習機会になったことと思います。一夏を通して、さらに成長した皆さんの今後の学校生活の活躍に期待します。

 本日は、吉井高校の校訓についてお話しさせていただきます。

 学校には校訓というものがあります。建学の精神とも言われます。校訓とは、本校の教育を通して、皆さんに「こうなって欲しい」という願いが込めて表した言葉です。本校の校訓は、「明るく、清く、正しく、強く、美しく」です。生徒手帳の表紙を開くと左の頁に載っています。明快で品性のある素晴らしい校訓だと思います。

 まず、校訓の「明るく」についてです。人生には多くの試練や困難があります。勇気を持って踏み出し、乗り越える努力が必要です。そのためには、「自分はできる」「自分は大丈夫だ」というように肯定的な捉えること、ポジティブな捉えることです。その根本にあるものが「明るさ」です。「明るさ」はパワーの源です。

 「清く」は、純粋さです。人格(人柄)の清らかさは、人として、正しい心を芽生えさせ、歩むべき正しい道を示します。人間誰しもが心の綺麗な人になりたいと願います。このように願い続けることが、誠実な行動にも繋がります。

 「正しく」は、正義の象徴です。「天知る地知る己知る」という諺があります。悪い行いは、誰も見ていないと思っても、天の神も地の神も見ています。それをする自分自身の心が見ています。 悪事は必ずいつかは露見するものだということです。誠実に正しく生きることが大切です。

 「強く」は、強靱な身体と意志の力です。学習、部活動で大切なことは、反復と継続です。反復と継続を可能にするものが、肉体と意志の強さです。

 「美しく」は、美を感得(感じ取る)できる人になってほしいということです。多くの人が見過ごしてしまうものの中にも本当の美があることもあります。美を発見できる人になって欲しいということです。

 生徒の皆さんには、高校生活を通して、知識の習得、道徳つまり人間が行う真っ当な生き方、健全な心身の発達等のバランスがとれた生徒となり、何事にも果敢(かかん)に挑戦し、地域、社会に貢献できる人間に育って欲しいと思います。

 この素晴らしい校訓、「明るく、清く、正しく、強く、美しく」を胸に、自信とプライドを持って、高校生活を送って欲しいと思います。

 では、1学期に続き、あいさつ、服装、清掃等、人としての礼節を厳守し、充実した2学期にしましょう。以上で講話を終了いたします。