令和3年度卒業証書授与式 式辞
弥生三月、春の息吹が感じられる今日の佳き日、ご多用の中、ご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、ここに令和三年度 群馬県立吉井高等学校 第四十五回卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、私たち教職員にとりましても、この上ない喜びであります。
ご列席の保護者の皆様、本日はお子様のご卒業、誠におめでとうございます。この学び舎での高校生活を経て、徳望と才幹を備え、逞しく成長したお子様の姿を目にされ、感慨も一入のことと拝察いたします。また、入学以来本校の教育活動に対し、ご理解とご協力を賜りましたことに、謹んで御礼申し上げます。誠に有り難うございました。
ただ今、卒業証書を授与いたしました卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんは、勉学や部活動、並びに学校行事等に日々研鑽を積み、本日、晴れて卒業の日を迎えました。思い起こせば、この二年間は新型コロナ感染症が拡大し、社会の閉塞感の中、多くの学校行事等の中止や制限による実施、分散登校等、悲壮な日々を過ごさねばなりませんでした。しかし、皆さんは、心を一つに協力し、励まし合い、助け合い困難に立ち向かい、立派な高校生活を体現してくれました。そして、本校の崇高な歴史と伝統を継承し、発展させてくれました。これは、皆さん一人ひとりの精励の賜ではありますが、深い愛情を持って励まし、支えてこられたご家族や先生方、さらに同窓生、地域の方々等、多くのご支援のお陰でもあります。つないだ絆を大切にし、報恩・感謝の気持ちを忘れることなく、今後も奮闘努力することを期待してやみません。
これから新たな人生の旅路に発つ皆さんに、三つの餞の言葉を贈ります。
一つ目は、将来にわたり学び続けいてください。学びとは、学習という行為そのものだけではありません。将来なりたい自分を求め、自己を陶冶するために、努力を続けることです。これからの皆さんには、進学先での新たな学問の分野の学び、就職先で知識・技能を習得するための学び等、多くの学びの機会があります。いかなる時、環境においても謙虚な気持ちで、学びを求め、堅固たる決意を持って励んでください。必ずや皆さんの未来を色鮮やかに彩っていくことでしょう。
二つ目は、困難に屈することなく、逞しく生き抜いてください。現代そして近未来は、「変化」、「多様性」、「予測困難」がキーワードの時代と言えます。見通しを立てにくい社会において、所属する集団の中で、自分の役割を担い、より良く生きるための実践力を高めてください。そして、広い視野を持ち、異なる考え方や価値観を理解し、認め合う聡明さと柔軟性を身につけてください。
三つ目は、夢を抱き挑戦し続けてください。人生の成功の陰には、必ず夢の実現があります。夢は目標に向かって邁進する原動力になります。夢があるからこそ、人は不可能と思われることでも実現を信じ、困難に屈することなく挑戦できるのです。時に、夢を追いかける過程で、つまずき夢を見失いかけること、諦めかけることもあるかもしれません。しかし、つまずいたときは、前のめりに倒れます。何もしないことより夢に向かい前に進んでいる証です。
空を飛べない私達人間のために、神様は夢という翼をくれました。大空へ向かい力の限り、はばたいてください。そして、自分のためだけではなく、人の夢の実現にお手伝いできるようになってください、
尊いことは、夢を追うことで、目の前の現状、将来の自分を変えることです。
尊いことは、人との出会いを大切にし、恩に報い、感謝の心を忘れないことです。
尊いことは、自分に問いただし、おごりを戒め慎み謙虚であることです。
尊いことは、誠実かつ真摯に生き、周囲から応援していただけるよう努力を続けることです。
尊いことは、人生の過程で、「ありがとう」と言っていただける行いをすることです。
皆さんが生きるこれからの時代が、世界の全ての人々が手を取り合い、夢を語れる平和な時代であることを願います。そして、自立した社会人として、国際社会に貢献し得る人材となり、大いに活躍することを期待します。
卒業生の皆さん、いよいよ旅立ちの時が近づいてきました。
結びに、希望に満ちた旅立ちにあたり、この学び舎を羽ばたく皆さんの前途に幸多かれと祈念し、式辞といたします。
令和四年三月一日
群馬県立吉井高等学校長 小松 祐一
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