1学期終業式 校長講話
今日で1学期が終わります。まずは、皆さんがこの数ヶ月を無事に過ごし、学び、笑い、時に悩み、落ち込んだりしながらも、ここに立っていることに、拍手を送りたいと思います。
私は長く教師をしてきました。37年目です。教壇に立ち、生徒たちと向き合い、時には厳しく、時には冗談を交えながら、共に時間を過ごしてきました。今は校長という立場ですが、心の中ではいつも「先生」であり続けたいと思っています。教育とは世界を変えるために用いることができる最も強力な力であり、これを専門の職業にしたことを誇りに思っています。教師とは肩書きではなく、心のあり方だと思います。
さて、今日はみなさんに3つの話をしたいと思います。
1つ目は、「自分を大切にすること」についてです。
みなさん、最近、自分のことをちゃんと「好き」って言えていますか?「自分なんて」「どうせ私なんか」って思ってしまうことがあるかもしれません。でも、それは違います。あなたは、あなたにしかない価値を持っています。誰かと比べる必要なんて、まったくありません。
皆さん、教育って「自己肯定感」を育てることだと思いませんか。自分を信じる力、自分を認める力、それがあると、どんな困難にも立ち向かえます。だから、自分をちょっと褒めてあげてください。「よく頑張ったね」って、自分に言ってあげてほしい。
自分を褒めるために、褒められることを沢山してみましょう。
2つ目は、「人との違いを楽しむこと」について
この学校には、いろんな個性を持った人がいます。明るい人、静かな人、運動が得意な人、絵が上手な人、楽器を上手に引ける人、ちょっと不器用な人……みんな違って、みんな素敵です。
でも、時々「違い」が「壁」になってしまうことがあります。「あの子とは話が合わない」「なんか苦手」って思ってしまうことがあるかもしれません。でも、それって、もったいないです。違うからこそ、学べることがある。違うからこそ、世界が広がるのです。正義の反対は別の正義。それぞれが正義を主張し、折り合わなければ、結局自身も含めた全体が滅びることになる。これは世界・会社組織・友人関係などすべてに当てはまることではないでしょうか。
この夏休み、ぜひ「違う世界」に触れてみてください。本を読んでもいいし、誰かとじっくり話してみるのもいい。「へぇ、そんな考え方もあるのだ!」って思えたら、それはもう、立派な成長です。
3つ目は、「心の声を聴くこと」について
みなさん、忙しい毎日の中で、自分の心の声、ちゃんと聴いていますか?「疲れたな」「ちょっと寂しいな」「誰かに話したいな」って思っても、つい我慢してしまうことがあるかもしれません。でも、心の声を無視し続けると、心が風邪をひいちゃいます。だから、どうかこの夏休みは、心の声に耳を傾けてください。泣きたいときは泣いていい。誰かに頼ってもいい。「助けて」って言えることは、弱さじゃなくて、強さです。
そして、誰に相談したらいいか悩んでいるのであれば、校長室に来てください。教頭先生や授業やホームルームで関わりの少ない先生と相談するのもいいかもしれません。校長室は、そんな場所としても遠慮なく使用してください。
最後にこの夏休み、スマホを置いて、空を見上げてみる。文明の利器を使わず、1学期を振り返りながら、1学期を反省してみてください。
もし、「美しくなりたい」って思ったら、誰かの真似じゃなくて、化粧じゃなくて、自分の中の美しさを信じてみてください。写真には映らない美しさとは、人に見えないかもしれない努力の軌跡だと思います。
それでは、2学期、また元気な顔で会いましょう。自分の力で有意義な夏休みにしてください。
それでは、よい夏休みを!