2024年7月の記事一覧
1学校終業式 校長講話
生徒の皆さん、おはようございます。早いもので、つい先日、入学式や始業式があったような気がしますが、今年も4ヶ月が過ぎようとしています。
始業式では、「何事も自分事として捉え、気づき、考え、行動しょう。」という話をしました。実践している人は継続してください。実践できていないなと思う人は、実践してみてください。
今学期、授業、部活動の各種大会や球技大会でも、皆さんの日々の努力や頑張りを見させてもらいました。勝利に向かって、立ち向かう姿は、人に勇気や感動を与えます。教師は、毎学期、毎年、生徒の成長する姿を見続けることができます。退職して、学校現場から離れてしまったら、・・・考えると不安です。
教職の魅力は、人格形成に携わることができることだと思います。人格形成に、学校行事や生徒会行事は欠くことができません。授業、各種行事、部活動は三大教育装置だと思います。ぜひ、三大教育装置を積極的に活用してください。
私は大学卒業後、すぐに教員になり36年目となりました。仕事をやめようとか転職しようと考えたことはありません。働いてみて、ますます、教職は魅力的な仕事であると思いました。ですから、クラスの生徒や学年の生徒から、教員になって、できれば母校に戻ってきてもらいたいと伝えてきました。ぜひ、皆さんも教員になり、母校等で活躍してもらいたいと思います。
今日は、アメリカの発明家であるトーマス・エジソンの言葉を紹介します。
「私は決して失望などしない。なぜなら、どんな失敗も新たな一歩となるからだ。」
エジソンは、およそ1300もの発明を行った大発明家で、白熱電球の発明が有名です。この電球の発明には約2万回の試行錯誤や失敗があったそうです。長時間、電気を出し続けるためには、フィラメントという、電球の中の光る細い線が、電気を通して熱くなっても切れないことが必要でした。フィラメントを何の素材にするのかが、一番の難題でした。新しい素材を試しては失敗の繰り返しでした。
工場で手に入る材料では全部うまくいかなかったため、植物に目をつけます。世界中から植物を集め研究しましたが、ほとんどがうまくいきませんでした。そして、ようやくフィラメントに適したものを見つけました。それは、日本の京都の岩清水八幡宮の竹でした白熱電球の誕生には日本が大きくかかわっていたのです。こうして、「白熱電球」は生まれました。初めて光を灯した1879年、3000人もの人が集まり、暗闇を昼のように照らす光に感動したといいます。ある新聞記者が、エジソンに質問しました。「何万回も失敗をして、あきらめることはなかったのですか?」
エジソンは、あれは、失敗ではありません。上手くいかない方法を1つ1つ確かめたのです。あきらめることが失敗なのです。その結果生まれた電球が、今も私たちの生活を明るく照らしています。もし、エジソンが1万回であきらめていたら、今の私たちの生活は暗闇のままだったかもしれません。でもきっと誰かが、いつかは発明していたと私は思います。
「天才とは、1%のひらめきと、99%の汗である」エジソンの言葉です。上手くいかなかった実験の数々を「汗」と表現しています。
多くの成功をしている人というのは、誰よりも多くの失敗をしていると言えます。挑戦をやめることが「本当の失敗」です。皆さんも同じです。何度もうまくいかない経験をして、それでもまた挑戦して、そうやって成長していくのです。失敗や間違いをおそれず、様々な挑戦をして自分を伸ばしていきましょう。
学びの本当の目的は、困っている人を助けることであり、人類のためになるためであると思えてきたことと思います。
さて、いよいよ夏休み。
3年生は、将来をかけた大切な夏となります。壁にぶつかるかもしれません。しかし、それは真剣にやった証です。進路に対する姿勢、考え方、甘えを絶ち切った先に合格はあります。最大の敵は「甘え」です。自分に問いかけながら、「やり遂げて」ください。
2年生は、部活動、生徒会活動、学校行事等で学校の中核となる立場です。吉井高校の教育活動を通して、自身のさらなる成長に繋げることを期待しています。
1年生は、この後、得意なことは更に伸ばし、不得意なこと、つまずいたことはそのままにしないでください。2学期以降に活かせるような夏休みにしてください。
以上、夏休みも皆さんがたくさんの「汗をかく」ことを願っています。
これで私の話を終わります。