校長式辞

校長式辞

1学校始業式 校長講話

生徒の皆さん、こんにちは。

桜が満開になり、新年度がスタートできることをうれしく思います。 

新しい先生、新しいHR、新しい教科書、たくさんの新しい環境に囲まれ、令和6年度が始まるにあたり、2年生・3年生の皆さんにお願いがあります。明日、第50期の入学生を迎えます。新入生の皆さんが早く学校に慣れるよう、良き先輩として心遣い、気遣いをしながら、高校生活の送り方について相談に乗ってあげてください。

今日は、1学期の始業式にあたり、皆さんに校長として希望することを学年別にお話したいと思います。

2年生の皆さん。自分で目標を設定し 、自分で考え 、自分で決断し、目標に向かって挑戦してください。毎日の授業はもちろんですが、英語検定、漢字検定、簿記検や情報処理検定など各種検定試験 に挑戦してみてください。資格試験には倍率はありません。合格基準に達すれば取得できるので目標にするのによいと思います。また、各種コンクールやボランティア活動にチャレンジしてみてはどうでしょうか。こうした取組みを振り返り、責任ある行動をとる力が身に付き、更に高い目標を設定できるようになります。2年生の過ごし方で進路の方向性が決まってきます。忙しく重要な1年となると思いますが、今日を大切にしてください。

『今日という日は、残りの人生の最初の日である。』、過去の失敗や困難があっても、新しい日が始まるたびに再スタートできます。

 

3年生の皆さん。最上級生になりました。学習や部活動だけでなく、学校内外での挨拶、交通マナー、自転車のヘルメット、振る舞いのすべてで新入生や2年生をリードしていってください。

読売ジャイアンツやヤンキースで大活躍した松井選手が星稜高校時代に野球部の山下監督からおくられた言葉を紹介します。

 

―「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」―

 

昨年度、2学年の廊下を歩くと、心の持ちかたについて学ぶ内容の言葉が紹介されていました。言葉は魔法のような力がありますね。

 

また、3年生の皆さんには進路決定の時期を迎えます。そのことを強く意識して、全力で取り組んでください。早朝、放課後、長期休業の使い方も大切です。

 

2・3年生の皆さん、群馬県の教育ビジョンでは、生徒の皆さんを「一方的に教えられ、守られるだけの子ども」とは考えていません。吉井高校も同じです。皆さんそれぞれの年齢や状況に応じて、自分の頭で考え、判断し、行動できるようになるための力を身に付けてほしいと願っています。そして、吉井高校をより良きものにしていくために生徒の皆さんと教職員とが共に力を合わせていきましょう。

 

制度的には一つの学校に校長は一人ですが、吉井高校の全生徒と教職員が校長になったつもりで物事を捉える。人ごとにせず自分で考え、動く。つまり、何事も自分事として考え、行動してみてはどうでしょうか。そんな人であれば、企業や進学先の採用担当者であれば、ぜひとも来てほしいと思うはずです。入社試験や入学試験はやるだろうけれども、合格はその前に決定しているような気がします。皆さんはダイヤモンドの原石ですので、磨きかけて光り輝いてください。

 

いい汗を沢山かいて、素晴らしい1年になることを願って、1学期始業式の挨拶とします。