校長式辞

2024年4月の記事一覧

入学式

入学式 式 辞

只今、本校への入学を許可いたしました141名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。在校生、教職員一同、校庭に咲き誇る桜ともども心から皆さんを歓迎します。

今日まで手塩にかけ育てあげ、めでたく入学の運びに至りました保護者の皆様のお喜びはひとしおのことと、心からお祝い申し上げます。

また、同窓会会長 内田義雄 様、PTA会長 五十嵐祐弥 様、学校後援会会長 曽我真由美 様をはじめの多くのご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、厳粛な雰囲気の中、挙行できますことは大きな喜びであり、深く感謝申し上げます。

私たち教職員一同、全力で教育活動に当たる覚悟でありますので、皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。

さて、本校は、昭和50年4月に開校し、平成12年には、総合学科へ学科改編後、今年度で創立から50年を迎えます。本校は総合学科として、皆さんの学びを深め、潜在能力を高める系列が準備されています。1年次に共通科目を学び、2年次から自己の興味・関心、適性、さらに将来の進路等に応じて系列を選択し、専門的な知識・技能を高めることができます。そして、多様な進路希望に対応し、進路実現を図ることができます。

部活動においては、充実した運動部と文化部があり、在校生は高い加入率を誇っています。そして、互いに励まし合い、切磋琢磨し、目標の達成へ向け奮励努力をしています。皆さんの希望を叶えることができるのではないでしょうか。

新入生の皆さんも、これから自分達が吉井高校の新たな歴史を築くという思いを持って高校生活を送って欲しいと願います。

前途に満ちた高校生活が始まる皆さんに、次の三つのことを託し、お祝いの言葉とします。

一つ目は、自ら目標を設定し、考え、責任ある行動ができる生徒であってほしいということです。言われたことをただやるだけでは真の力はつきません。まずは授業を大切にし、主体的・計画的な学びを重ねてください。

生徒同士で対話し発表しながら主体的・対話的で深い学びを進めてください。

 本校では、吉井高校Cariier・Study1・2・3に取組んでいます。1年次は「発見」、社会貢献に生かせる自分の強みを知って、伸ばす。2年次は「挑戦」、社会貢献のための新たな価値創造に、自分の強みを生かし挑戦する。3年次は「飛躍」、社会・他者と協働して新たな価値創造に挑み、社会貢献できる総合的な人間力を身に付ける。この取組に積極的に参加してください。

二つ目は、友情です。本校は四つのクラスに編成されます。同じクラスになったという出会いを大切にし、終生かわらぬ友情を育んでください。私たちが生きていくうえで、なぜ「友情」を結び深めることが必要なのでしょうか。それは、これから歩む人生の道々に出くわすであろう困難を乗り越え、より充実した人生をつくるために必要だからです。

 三つ目は、交通安全です。今日から始まる高校生活の中で心配なことの一つに交通事故があります。例年、慣れない通学路を通うことになることもあって、1年生の交通事故が多くなっています。自転車通学者はヘルメットを正しく着用し、交通ルールを遵守し、時間にゆとりをもって登下校してください。

結びに、青春真っただ中の皆さんに、私が高校時代に出合った言葉を贈ります。「青春とは意気と熱、顧みるときの微笑みである」、将来、微笑みと共に思い出せるほど充実した青春をすごしてほしいと願っています。高校三年間の生活は長いようで短い。振り返ってみれば一瞬の間です。何事も後回しにしないで取り組んでください。

三年後には、明るく元気に皆さん全員を送り出したいと思います。どうか健康に留意して高校生活を送ってください。

皆さんの前途に幸多かれと心より祈念して、式辞といたします。

 令和六年四月九日

  群馬県立吉井高等学校長  佐藤 治彦

1学校始業式 校長講話

生徒の皆さん、こんにちは。

桜が満開になり、新年度がスタートできることをうれしく思います。 

新しい先生、新しいHR、新しい教科書、たくさんの新しい環境に囲まれ、令和6年度が始まるにあたり、2年生・3年生の皆さんにお願いがあります。明日、第50期の入学生を迎えます。新入生の皆さんが早く学校に慣れるよう、良き先輩として心遣い、気遣いをしながら、高校生活の送り方について相談に乗ってあげてください。

今日は、1学期の始業式にあたり、皆さんに校長として希望することを学年別にお話したいと思います。

2年生の皆さん。自分で目標を設定し 、自分で考え 、自分で決断し、目標に向かって挑戦してください。毎日の授業はもちろんですが、英語検定、漢字検定、簿記検や情報処理検定など各種検定試験 に挑戦してみてください。資格試験には倍率はありません。合格基準に達すれば取得できるので目標にするのによいと思います。また、各種コンクールやボランティア活動にチャレンジしてみてはどうでしょうか。こうした取組みを振り返り、責任ある行動をとる力が身に付き、更に高い目標を設定できるようになります。2年生の過ごし方で進路の方向性が決まってきます。忙しく重要な1年となると思いますが、今日を大切にしてください。

『今日という日は、残りの人生の最初の日である。』、過去の失敗や困難があっても、新しい日が始まるたびに再スタートできます。

 

3年生の皆さん。最上級生になりました。学習や部活動だけでなく、学校内外での挨拶、交通マナー、自転車のヘルメット、振る舞いのすべてで新入生や2年生をリードしていってください。

読売ジャイアンツやヤンキースで大活躍した松井選手が星稜高校時代に野球部の山下監督からおくられた言葉を紹介します。

 

―「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」―

 

昨年度、2学年の廊下を歩くと、心の持ちかたについて学ぶ内容の言葉が紹介されていました。言葉は魔法のような力がありますね。

 

また、3年生の皆さんには進路決定の時期を迎えます。そのことを強く意識して、全力で取り組んでください。早朝、放課後、長期休業の使い方も大切です。

 

2・3年生の皆さん、群馬県の教育ビジョンでは、生徒の皆さんを「一方的に教えられ、守られるだけの子ども」とは考えていません。吉井高校も同じです。皆さんそれぞれの年齢や状況に応じて、自分の頭で考え、判断し、行動できるようになるための力を身に付けてほしいと願っています。そして、吉井高校をより良きものにしていくために生徒の皆さんと教職員とが共に力を合わせていきましょう。

 

制度的には一つの学校に校長は一人ですが、吉井高校の全生徒と教職員が校長になったつもりで物事を捉える。人ごとにせず自分で考え、動く。つまり、何事も自分事として考え、行動してみてはどうでしょうか。そんな人であれば、企業や進学先の採用担当者であれば、ぜひとも来てほしいと思うはずです。入社試験や入学試験はやるだろうけれども、合格はその前に決定しているような気がします。皆さんはダイヤモンドの原石ですので、磨きかけて光り輝いてください。

 

いい汗を沢山かいて、素晴らしい1年になることを願って、1学期始業式の挨拶とします。